退職理由を聞かれたらこう答える！内定へのポイントを紹介

08/15/2023

転職活動をする上で必ずと言ってもよい質問があります。

それは「前職を辞めた理由は何ですか？」という質問です。

これは一見すると単純な質問のように思えますが、実際には非常に重要で、かつ複雑な要素が含まれています。

これに対する適切な回答は、自身の仕事に対する姿勢、考え方、そして今後の雇用者に対して、あなたの潜在的価値を示すことができます。

今回は退職理由を聞かれた時に効果的な伝え方について、解説いたします。

アラサーくん

どのような退職理由が不採用となるのかも一緒に見ていこう！

なぜ退職理由が面接で重要なのか

まず最初に理解するべきは、面接官がこの質問をする意図です。

彼らが実際に知りたいのは、あなたが前職を辞めた背後にある動機、そしてそれが働き方、人間関係、今後の仕事にどのように影響を与えるかです。

面接官は退職理由を通じて、あなたが自己中心的かチーム重視なのか、対人関係に問題があるかどうか、または前向きな視点を持っているか否かを判断します。

退職理由はあなたがどのような状況下でも仕事に積極的に取り組めるか、適応性を持ち合わせているか、そして将来的な困難に立ち向かうためのリーダーシップや解決策を持っているかを見極めるのに役立つ重要な質問なのです。

良い退職理由のポイント

面接で退職理由を説明する際には、いくつかの基本原則を念頭に置くことが重要です。

以下の3つの要点は、効果的な回答を準備する際のガイドラインとなるでしょう。

ポジティブな表現の重要性

どんな理由であれ、前の職場を否定的に語るのは避けましょう。

たとえあなたが過酷な環境で働かされていたとしても、これを悪口に変えることは適切ではありません。

それはあなたを貶めるだけでなく、面接官にネガティブな印象を与えます。

またその面接官はネガティブや後ろ向きな人が入社することで、社員に悪影響を与えるのではないかと考えます。

代わりに、あなたが得た経験、学んだ教訓、そしてそれがあなたのキャリアにどのように影響を与えたかに焦点を当てて答えましょう。

ポジティブな表現は、あなたが前向きで成熟した人間であることを示すのに役立ちます。

適切な目的があるのどうか

「成長のため」とか「新しいチャレンジを求めて」のような一般的な表現は具体性に欠け、面接官には印象づけません。

あなたが求めている具体的な成長やチャレンジが何であるかを明らかにし、それが前の職場で得られなかった理由とそれが新しい職場でどのように得られるかを説明することが重要です。

＜事例＞
自身でモノづくりをしてみたいと考え、プログラミングを学びました。

IT企業でありながらも今後も人員の都合上、営業を任されてしまうことで叶いそうにありませんでした。

現在もオンラインでプログラミング言語を学んでいて、実際の仕事を通じて実績を積み上げたいという想いが強くなり、転職することを考えるようになりました。

たとえば、上記のような具体性のある回答は転職理由の軸を感じられ、長く勤めてくれるのではないかと信憑性のあるものにしてくれます。

自己成長への意欲を示す

退職理由を説明する際には、自己成長やプロフェッショナルな仕事への意欲を明確に示すことが重要です。

たとえば、

私はより大きな責任を持って仕事ができる場、将来どこ行っても通用するようなスキルを習得したいと思い、前職では年功序列でそのような機会が限られていたため、新たな環境で挑戦することを決意しました

と述べることで、あなたが自身の成長とキャリア形成を真剣に考えていることを示すことができます。

以上の原則を念頭に置き、退職理由を説明する際には、常にポジティブな理由であることと自己成長への意欲をアピールすることを忘れないでください。

絶対に避けるべき退職理由

面接で退職理由を説明する際、一部の回答は面接官からマイナスの印象を受ける可能性があります。

以下に、避けるべき退職理由の例とその理由を挙げてみましょう。

否定的な発言

前の上司、同僚、または組織全体について否定的な発言をするのは避けましょう。

これはあなたの人間関係の構築に問題がある可能性があると面接官に考えられてしまう可能性があります。

そして、もし新しい職場でも同様の問題を抱えていると感じた場合、同じように愚痴や否定的に話す可能性があると感じられるかもしれません。そのような人を採用したいとは決して思いません。

給与が低いから

給与や利益の問題だけを退職理由として挙げるのは避けましょう。

これはあなたが金銭に動機づけられる可能性が高く、もっと給料が高い他社へすぐに転職したり、仕事そのものやチームの成功よりも自己利益を優先すると解釈されかねません。

仕事量が多すぎる

「数字のプレッシャーが強すぎた」や「引き受けたプロジェクトが難しすぎた」というマイナス理由も避けたほうが良いです。

これは困難や挑戦に直面すると逃げ出す傾向があることや仕事ができない人なのかなと解釈される可能性があります。

プライベートの時間が取れないため

「前職では残業や休日出勤が当たり前で、プライベートの時間が取れないことが辛く感じた」という理由も注意が必要です。

この表現は伝え方を間違えると、必要な時に働く意欲が低い、ワークライフバランスを優先しすぎて責任感が薄い、などの悪い印象を与えてしまいます。

この理由を述べる場合は、具体的な状況（例えば、家族の健康問題や親の介護）を提供し、それが今後の職場で問題にならない理由を明らかにすることが重要です。

以上のような退職理由は、面接官があなたを仕事ができない、信頼できない人物、粘り強さに欠ける人物と見なす可能性があります。

退職理由を述べる際は、自己成長、キャリアの進歩、および新しい機会に焦点を当て、あなたが前向きで、適応性があり、そしてチームワークに対する理解があることを示すようにしましょう。

よくある退職理由と効果的な回答

以下に、よくある退職理由とそれに対する効果的な回答例を提供します。

人間関係

不適切な回答：
仕事のやり方について、上司と意見が合わず、人間関係が難しかったからです。

効果的な回答：
前の職場では、私と上司との間に営業手法の考え方の違いがあり、上司の方針で仕事を行っていたのですが、私の力を最大限に活用できないことに悔しさを感じていました。

新しい仕事では、私の能力をフルに発揮でき、チームと一緒に目標に向かって進んでいける環境を探しています。

キャリアチェンジ

不適切な回答：
前の業界の仕事にやる気がおきず、飽きてしまいました。

効果的な回答：
前の仕事では年功序列ということもあり、仕事をしても評価されない状況でした。私の長期的なキャリア目標を達成するには、若いうちから大きな仕事へのチャレンジが必要と考えています。

御社では、実力に見合った仕事させていただけることもあり、積極的に多くの顧客とのコミュニケーションを図りながら、成果を上げて、管理職を目指していきたいと考えています。

個人的な事情（家庭、健康等）

不適切な回答：
身体に個人的な問題を抱えていました。

効果的な回答：家庭の事情や健康上の理由から、一時的に職務から離れる必要がありました。現在、その問題は解決しており、再びフルタイムで働くことができます。

この経験は私に、困難に直面しても解決する力と、自分の今後のキャリアを棚卸するための見つめ直すチャンスを与えてくれました。

将来性の不確かな会社

不適切な回答：
ずっと赤字で会社が安定していないと感じました。

効果的な回答：
私は前の企業のビジョンとその成長戦略に疑問を持つようになりました。

赤字が続いていたので会社を変えるため、社内で意見を出し合って、動いていくよう働きかけたのですが、古い慣習で変化をしようとしませんでした。そのような経験から明確な目標と成長の見通しを持つ企業で働きたいと考えています。

スキルや経験を活かしたい

不適切な回答：
私のスキルは前の職場では発揮することができませんでした。

効果的な回答：
私のスキルと経験が前の職場では完全には活用できないと感じました。新しい仕事ではこれらをフルに活用し、更なる成長と貢献を達成したいと考えています。

休職後の再就職

不適切な回答：
前職で仕事で心身に負荷がかかり過ぎていたため、時間をかけて休息を取る必要があったからです。

効果的な回答：
私は一時的に休職し、新しいスキルを学ぶことで自己改善と自分を見つめ直すために時間を費やしました。

今では、その経験が私のキャリアに対する理解を深め、転職の軸を定めることができたのと新たな視点を提供してくれると感じています。

私が学んだ〇〇を活用して、チームと組織全体に価値を提供したいと考えています。

以上の回答は、あなたがプロフェッショナルで前向きであること、そして自己成長と成功を追求していることを面接官に示すのに役立つでしょう。