こんにちは、アラサーくん(@around30_marketing)です。
最近では、ChatGPTが話題になり、AI(人工知能)の進化は驚異的な速さで進行しています。
日常生活のさまざまな面でのAIの活用は、私たちの生活を便利にするだけでなく、社会全体に大きな変化をもたらしています。
AIの開発があまりに早すぎるので急激な世の中の変化を恐れ、開発停止運動が起きているほど…
米オックスフォード大学と野村證券が『今後10~20年で、日本の労働人口の49%が就いている仕事がAIに代替が可能』と日本における職業がAIやロボットに代替される確率を発表しています。
特に、労働市場はこの変化の中心に位置しており、新しい職業が生まれる一方で、古い職業が失われる可能性も高まってきています。
本記事ではAIによってなくなる仕事をランキング形式にて解説いたします。
また今後の変化に対応できるように今身に着けておきたいスキルについても紹介していくよ。
AIに奪われる仕事ランキング
それでは、将来なくなるかもしれない仕事にはどんなものがあるのか見ていきましょう。
・1位:電車運転士
・2位:一般事務員
・3位:スーパー・コンビニ店員
・4位:タクシー/路線バス運転手
・5位:警備員
・6位:薬剤師
・7位:銀行員
・8位:工場勤務
・9位:プログラマー
・10位:ホテルフロントマン/客室係
1位:電車運転士(平均年収 615万円)
ゆりかもめや大阪のニュートラムでは既に無人運転化が進んでいます。
またJR東日本では山手線の自動運転のテストを始めています。
決められたレールを走る電車は自動車よりもアクシデントを予測しやすいため自動運転が導入しやすいです。
非常事態に備え、完全無人化することは難しいですが、多くの運転士は必要がなくなります。
そのため、近い将来にAI技術の発達によりなくなる可能性は高いといえます。
2位:一般事務員(平均年収 323万円)
転職希望者も多い職種ではありますが、データ入力や処理業務は、AIの最も得意とする分野でAIに代替される可能性が高い職種といえます。
AIは正確性や処理能力も高く、人間のようなヒューマンエラーを起こしません。
実際に私が所属していた大手証券会社でも書類のデジタル対応で事務員さんの業務量が格段に減っているのを見てきています。
また大手メガバンクの大規模な人員削減では、店舗の後方で仕事をする事務行員たちを最低限に抑え、ITの効率化を図り、本社へ一本化する動きもでています。
またAIでの資料作りなども行えるようになってきていますので、ITによる業務の効率化が拡がって、世の中に一般化してくれば、事務員全体の仕事量は減少傾向になります。
3位:スーパー・コンビニ店員(平均年収 358万円)
すでに普及しているセルフレジを優先して利用する人も増えてきていますよね。
最近では電子マネーの浸透や自動レジの導入によって、無人での対応が可能になってきています。
実際にファミマやローソンなどで試験的に無人決済コンビニを営業開始しています。
単純作業が多いレジ打ちや品出しはAI化され、必要となる従業員数は減っていく可能性が考えらます。
ネット通販がさらに一般化することで、コンビニやスーパーマーケットの店舗数が減ることも考えられます。
4位:タクシー/路線バス運転手(平均年収 350万円)
自動運転技術が進むことで、運転手の需要がなくなると考えられるからです。
課題は自動運転に対応した法律が整備されていないことです。
そのため、すぐになくなるとは言えませんが、そのあたりが整ってくると加速度的に運転手が失業してしまうかもしれません。
特に路線バスは決まった道を巡るため、タクシー以上に簡単に代替されやすいです。
また国としても地方の高齢化が進む地域での交通の便の悪さを、自動運転で解消しようと考えています。
自動運転バスを用いた健康相談や生活必需品の販売などのサービスを提供していく予定です。
そのため、路線バス運転手については、国策として進む可能性もあるので、タクシー以上に代替が進むかもしれません。
5位:警備員(平均年収 340万円)
現在、警備業界は大変な仕事ということもあり、常に人材不足の悩みを抱えています。
その一方で監視カメラやセンサー技術も進歩し、警備員がいなくても24時間精度の高い監視をするということが可能になってきているからです。
またアルソックやセコムからAI警備・案内ロボットが発売されており、羽田空港では案内ロボットの試験運用も開始しています。人材不足が深刻化している分、開発がスピーディに進む可能性があります。
AI警備ロボットは、人間と違ってミスを犯すことが少なく、警備システムがより進歩すると警備員の必要性は低下します。
6位:薬剤師(平均年収 583万円)
国際比較でみた際に、経済協力開発機構(OECD)によると日本の薬剤師数は世界トップで圧倒的に多い。
厚生労働省は2045年に薬剤師は最大で12.6万人過剰になると発表しており、薬剤師全体で見ると、今後は求人数が減少していく可能性があります。
現在、薬局数は増加していて約6万店と今ではコンビニより多い数になっています。
そんな中、一般医薬品のインターネット販売が可能になっており、消費者は薬局に行かずとも、手軽に医薬品を取り寄せることが可能になっています。
オンライン服薬指導、電子処方箋の導入など、オンラインで対応する準備と環境は整いつつもあります。
また、Amazonの薬局市場への参入が噂されています。
2024年の法改正で調剤業務の外部委託が解禁される可能性があり、これによって「調剤外部委託」が解禁されれば、薬局は処方箋を受け付けた患者に対して服薬指導は行いつつも、調剤や配送を外部機関に任せることが可能になり、参入の追い風になることも考えられます。
かつて本屋業界においてAmazonの進出によって潰された「本屋」が多数ありましたが、Amazon薬局が実現した場合には同じ未来を辿る可能性も高いかもしれません。
個人的にも薬局の待ち時間に煩わしさを感じる人も多いのではと感じています。
ネット上で処方薬を買えるようになれば、もっともメリットを享受できるのは定期薬の利用者ではないでしょうか。
7位:銀行員(平均年収 630万円)
ネット銀行の台頭やキャッシュレス化やフィンテックにより銀行員の仕事量が減っています。
以前は安定しているといわれていた銀行ですが、2017年から2024年までの間にメガバンク3行で3万人以上の人員削減が予定されています。
マイナス金利の利ザヤ減少により、収益力も低下しているため、立地の良い店舗維持にかかるコスト削減で廃店や店舗統合が進めていて、デジタル技術による省力化と業務の効率化を図っています。
そのため、安定している銀行とはいえ、必ずしも働き続けられるとは言い切れない状況になってきております。
8位:工場勤務(平均年収 350万円)
ライン作業は単純作業が多く、機械の開発に伴い代替されやすい傾向にあります。
人間の手作業では難しい部分も不良の発見、検品や在庫管理などを自動化することで品質向上やコスト削減、安全性の向上や作業の記録漏れがないよう完璧にこなしていきます。
やはり人間だと品質にバラツキが発生しますが、ロボットだと一定の品質を維持できるのと人件費の抑制から人の入れ替わりによる教育を毎回しないで済むことが大きい。
今後もより、AIやロボットによる作業の自動化を取り入れていくことでしょう。
9位:プログラマー(平均年収 422万円)
プログラマーはSEが考えた設計を実際にプログラミングを作る仕事でプログラマーとシステムエンジニアは異なります。
全体を俯瞰して見ながらプログラミングができるプログラマーは残ると言われています。
人件費の安い海外に仕事を外注するオフショア開発も進んできていますので、プログラミングの部分だけを担っている場合、なくなっていく可能性も高いでしょう。
10位:ホテルフロントマン/客室係(平均年収 353万円)
ホテル業界も人材不足が深刻な仕事です。そんな中、受付のようなパターン化しやすい仕事は、ロボットが得意としていることです。
宿泊者も疲れている中、チェックインやチェックアウトに時間をかけたくないため、迅速かつ正確な対応が求められます。AIの自動精算機などの導入により、圧倒的にスピーディーなオペレーションが可能となります。
ロボットホテル「変なホテル」では、AIロボットが受付に立ち、おもてなしをしてくれます。
このようにフロント業務の自動化やロボットの接客が増えると人材不足を解消できる点や人件費や教育にかかる費用を考えると大きなメリットがあるので、進んでいくことでしょう。
AIによって影響を受ける仕事
実際にAIの技術が進化する中、多くの仕事がその影響を受けて変わり始めています。
単純作業の自動化
オンラインショッピングの際、注文した商品がAIによって制御されるロボットで梱包されることは、もはや特別なことではありません。
また、膨大なデータの入力や確認タスクも、AIの力でより迅速で正確に行われています。
サービス業の変革
サービス業界でも大きな変革が起きています。
例えば、何かの問題や疑問でカスタマーサポートに連絡すると、最初に対応するのは人ではなくAIのチャットボットであることが多いです。
これらのチャットボットは、高度な学習を受けており、多くの一般的な質問に対して的確な答えを提供することができます。
専門職のサポート
さらに、専門的な分野でもAIのサポートが不可欠となってきています。
医療界では、診断の精度を向上させるために、X線やMRIの画像解析をAIが行い、医師の診断をサポートしています。
また、法律業界では、数千ページにも及ぶ文書の中から関連する情報を素早く抽出するためのAIツールが導入されています。
このように、AIの技術は多岐にわたる分野で私たちの仕事をサポートし、時には代替しています。
今後もこの技術の進化は続くことでしょうが、それによって新しい価値やサービスが生まれることを期待しつつ、私たち自身も新しい技術を学びながら適応していく必要があります。
人々がAI時代に生き残るためには
AIの進化は止まることを知らず、その波に取り残されないためには、我々自身の成長もまた止まってはならないのです。
新しい技術や情報が日々更新される現代において、柔軟にその変化を受け入れ、新しい知識や技術を継続的に学び続けることが求められます。
また今後も生き残るためにはAIが持てないスキル「発想力や想像力」「コミュニケーション力」を押さえておくとよいでしょう。
発想力や想像力などの創造性を高める
音楽や美術作品など、人を感動させたりさせるクリエイティブ性はAIにはありません。
またプログラミング通りに稼働するAIやロボットには、発想力や想像力を求められる仕事に向いていません。
AIでは「創造性」や「独自性」に臨機応変に対応できないので、マニュアル化されている仕事のみ代替可能です。
コミュニケーション力を身に着ける
AIが苦手とすることに感情を読み取って対応することが該当します。
AIやロボットには感情のこもった説得や交渉はできません。AI時代には相手の微妙な変化に気づける能力が求められます。
そのため、コミュニケーションが重要な仕事は、AIの代替が不可能なためこれからも仕事の需要は保たれていくでしょう。
まとめ
AIの発展とその速さは驚異的で、その進化を阻止することは不可能です。
しかし、これを恐れるのではなく、AIとの共存の方法を見つけ、その流れに柔軟に乗ることで、私たち一人一人は新しい時代を迎える準備ができます。
私たちができることは、自らを高め続け、未知の領域に適応する能力を持つことです。
そして、それには絶えず学ぶ心、変わる世界の中での自分の位置を見つめ直す柔軟性、そしてコミュニケーション力といったヒューマンスキルが不可欠となります。
社会としての役割も非常に重要です。私たち一人一人が変革に対応できるよう、教育の場や機会を拡大し、その質を高めることが求められます。
AIの時代は、私たちが新しい機会を探求し、それを最大限に活用するための時代です。
これからの未来は、私たちの選択と行動次第で形成されるもの。だからこそ、AIとの共生を真剣に考え、新しい時代を迎える準備を始めるべきかもしれません。
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