多くの求職者が目指すホワイト企業。
実際に、その企業がどのような環境を持っているのか、またブラック企業との違いは何なのか、気にしている方も多いのではないでしょうか。
求人情報からホワイト企業を判断することがベストですが、何に注目すればいいのか迷うこともあるでしょう。
ホワイト企業の特徴を把握することで自然とブラック企業を避けることができます。また本記事では見極めるポイントもお伝えします。
本気でホワイト企業を目指す方は、是非ともこの情報を参考にしてみてください!
ホワイト企業って具体的にはどんな企業なのだろう…。
ホワイト企業あるある10選
まずはホワイト企業のあるあるを紹介していきます。
①離職率が低い
②残業が少ない
③社内結婚が多い
④社内では基本、敬語
⑤推しのライブで休める(休みがとりやすい)
⑥無理な出社をさせない
⑦気軽に質問できる環境づくり
⑧飲み会で愚痴が少ない
⑨研修制度が整っている
⑩福利厚生が充実
① 離職率が低い
ホワイト企業の特徴として、社員が辞める人数が少ない点が挙げられます。
社員のことを大切にする文化があるため、退職を考える人が少ないのです。
離職率とは、例えば100名いる会社で、在籍していた100名のうち、10名が1年間で離職した場合の離職率は10%となります。
全社員の離職率の平均は15%程度です。この数値を上回る会社は、ブラック度が高まる可能性があります。
新卒の方が注目したいのは、3年後の離職率。大卒の平均で見ると、3年後の離職率は約3割です。
3年後の離職率が3割よりも低い会社は、新しい社員のことをしっかりとサポートしているといえるでしょう。
特に、3年後の離職率が10%未満の場合、安定して働けるホワイト企業と考えられます。
② 残業が少ない
ホワイト企業の一つの特徴として、残業が少ないことが挙げられます。
多くのホワイト企業では、定時退社が当たり前という会社が多いです。
仕事の質を上げるためには、生活の充実を尊重していて、仕事とプライベートのバランスが求められます。
もちろん、業界によって残業の平均時間は異なりますが、1日の残業が1時間程度ならば、そこは働きやすい環境の会社といえます。
1ヶ月の残業が20時間以下の企業は、ホワイト企業の可能性が高いと考えられます。
③ 社内結婚が多い
会社が安定している証拠。
結婚後、生活をする上で「安定した職場」というのは切っても切り離せません。
育休も取りやすかったり、社員への還元もされていて、夫婦で同じ会社ということは安心して働ける会社の可能性が高いです。
④ 社内では基本、敬語
ホワイト企業では社員同士で尊重し合い、感情的に仕事する人が少ないため、自然と敬語になり、パワハラなんてもちろんありません。
上司や先輩が、部下や後輩に敬語で話すことで、新入社員や若手への教育効果が高まります。
また上司や先輩が自分に、敬語で話してくれたことで、それを見習い、自分が先輩になったときも、後輩に敬語で話しかける癖がつきます。
⑤ 推しのライブで休める(休みがとりやすい)
推しのライブやイベントにも「いいねー!行っておいで。」と嫌な顔をされることもないし、基本的には休みの理由を言わなくても、聞かれることもありません。
年間の休日は企業平均115日です。
土日休みと「国民の祝日」の方は年間休日120日程度です。
そのため、125日以上の場合、ワークライフバランスを大事にしている会社といえるよ。
⑥ 無理な出社をさせない
近年、異常気象による天候の変動が多くなっています。
このような状況で、ブラック企業とホワイト企業の社員への対応には大きな違いがあります。
ブラック企業は社員の安全を最優先しないため、どんな天気でも出勤を強要し、業務を継続させることが多いです。
電車が運行を停止した状態まで仕事をさせることで社員が帰る手段を失ってしまうこともあります。
一方、ホワイト企業は、社員の安全を第一に考え、強制的な出勤は避けます。また、帰宅困難になるリスクを回避するため、早めに帰宅を促します。
⑦ 気軽に質問できる環境づくり
社員を育てることに注力しているので、気軽に質問できる雰囲気があり、困っていると「手伝いましょうか?」と手を差し伸べてくれることも。
会社全体で次世代を担う人材を育てることを重視しています。
⑧ 飲み会で愚痴が少ない
お互いに協力することが重要だと考えているため、飲み会で愚痴を言う人は少ない。
会社の飲み会で「愚痴を言ってる人がいないな」と思ったそこのあなた!ホワイト企業に勤めています。
⑨ 研修制度が整っている
ホワイト企業は、教育制度が整っているのも特徴です。
必要なスキルを高めるOJTや、特定の知識や技能を身につけるための社内研修や外部の専門家による社外研修、通勤中や家での空き時間に学べる学習プラットホームを利用したeラーニングなど、社員の自己研鑽が可能な環境を提供します。
仕事に活かせることができれば会社にもプラスとなり、仕事がさらに楽しく感じられることでしょう。
⑩ 福利厚生が充実
福利厚生の目的は社員の暮らしを豊かにし、体力・健康を増進していくことです。
ホワイト企業は福利厚生を通じて従業員のモチベーションや業務のパフォーマンスや生産性の向上や、精神的・経済的な支援を行い、安心して長く働ける環境を提供しています。
社宅や住宅手当、退職金制度などの会社独自の福利厚生を充実させている場合、社員を大切に扱う会社の証。
ホワイト企業の見落としがちな注意点
これまで「ホワイト企業の特徴」として、主に良い点をご紹介してきました。
しかし、見方によっては「デメリット」と感じる部分もあります。その側面も包み隠さずにお伝えしたいと思い、ここで詳しく触れていきたいと思います。
完璧な企業は存在しない
「ホワイト企業だからと言って、全てが完璧か?」と思う方もいるでしょう。
しかし、理想と現実は必ずしも一致しないことがあります。
一部では絶賛されている企業でも、中には改善の余地がある側面も。
例えば、安定して働ける環境かと思ったら、内部では厳格な風土があることも。
短時間での業務が基本で収入面も良いが、休日の出勤が当たり前の文化があるかもしれません。
良い点ばかりでなく、何を大切にするかを考えることが大切です。
起業家志向の人には不向き
多くのホワイト企業は安定した経営基盤があり、業績が安定して伸びています。
独自のスキルを学ぶことで高収入が得られるが、その環境に満足してしまい、これが将来の独立や副業に繋がることはない可能性が高いです。
効率的に働くことが求められる
ホワイト企業では快適な環境が提供される一方、高い業績を維持するための生産性が求められます。
限られた時間での高い生産性が必要とされ、一息つく暇がないことも。
良すぎる待遇は転職の障壁に
待遇の良さが、新たな職場への一歩を躊躇させることも。
良い環境での仕事が心地良すぎて、新しい挑戦を恐れるようになるかもしれません。
上司の人間性も重要
会社がどれだけホワイトでも、上司との関係が悪ければ働きづらさは感じるものです。
良好な人間関係がホワイトな環境を作る大きな要因であり、それが最も大切なことかもしれません。
↓ブラック企業の特徴を見てみる
ホワイト企業の見分け方
ここまでで紹介した特徴を基に、ホワイト企業を探しましょう。
しかし、求人情報だけでは会社の真の姿は分かりません。
ホワイト企業を正確に識別するため、入社前に以下のステップを確認するようにしましょう。
転職口コミサイトでチェックする
おすすめしたいのは、口コミサイトで現場の従業員の感想や評価を確認することです。
これにより、企業の内部文化や業務の大変さなど、従業員だから知る情報が得られます。
例として、求人広告では「残業はほとんどなし」とされていても、実際は頻繁に残業が求められる場面もあります。
ただ、否定的な口コミだけでなく、例えば「ワークライフバランスが良い」といった肯定的な意見もあることを忘れてはいけません。
口コミサイトを活用すれば、公式情報だけでなく、生の声を聞くことができます。
特に「転職会議」のような主要な口コミサイトは情報が豊富で、非常に参考になるでしょう。利用しやすく、さまざまな企業の評価が集まっています。
↓おすすめの転職口コミサイトをチェックする
SNSなどを駆使して、情報を収集しよう
次に、SNSから現在勤務している社員やOBの意見を収集してみましょう。
ホワイト企業からの内定を手にした際、多くの人が安堵感を得るものの、「入社してみたら想像と違った」と感じるケースは珍しくありません。
そのため、実際の企業文化や雰囲気について先輩社員の意見を聞くことが大切です。
このステップを踏むことで、入社後のミスマッチのリスクを大幅に下げることができます。
ホワイト企業として認知されている企業
それではホワイト企業として認知されている企業を見つける方法をご紹介いたします。
安全衛生優良企業認定 ホワイトマーク
ホワイトマークとは、労働者の安全と健康の維持に積極的に取り組み、その基準を継続して満たしている企業を厚生労働省が認める制度です。
この認定を受けた企業は、就職活動中の学生や求職者からホワイト企業として高く評価され、採用における魅力度が向上するメリットがあります。
ただし、ホワイトマーク認定企業は35社(※2023年8月現在)とまだ少ない特徴があります。
ホワイト企業認定を受けている会社を探す
従業員を大切に考えている企業は「ホワイト企業認定」を積極的に取得しています。
理由は企業PRから優秀な人材の採用にまで効果があるからです。
またホワイト企業認定取得企業として恥じない会社であるために、もっと働きがいのある会社にしていくための動きがより加速していきます。
※2023年8月現在では393社あります。
ホワイト企業ランキングを見る
ホワイト企業総合研究所では、国内約13,000の企業・官公庁を対象に「働きやすさ」「残業時間」「有給休暇取得率」「給与・福利厚生」「成長環境」「財務指標」を基準に新卒者向けにホワイト企業ランキングを公表しています。
新卒者向けにはなりますが、中途採用の方も参考にできるランキングになります。
上位にはGoogle合同会社やFacebook Japanなどの米国の日本法人がランクインしています。
これらの企業は報酬が高いのはもちろんのこと、休暇のとりやすさや無料で朝・昼・夕の食事の提供や卵子凍結や不妊治療に対するサポートなど独自の福利厚生が盛り込まれています。
まとめ
大手企業は経験者採用が難しく、中小ベンチャーの場合、真の姿は外観だけで掴みにくいもので、ホワイト企業への転職は、難しく思えるでしょう。
まずは「ブラック企業でないこと」を第一の基準とし、次に面接時の雰囲気などで企業の実態を感じ取るのも良いでしょう。
運の要素は含まれますが、ホワイト企業を目指しているのであれば、諦めて探すことを止めないでください。
理想の職場はきっとどこかにあります。
↓ホワイト企業を紹介してもらうのにおすすめのエージェント
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